jimusho-blog

令和7年4月23日、昨年に続き、(独)自動車事故対策機構(NASVA・ナスバ)名古屋主管支所の新主管所長の川﨑俊樹様、次長中村様、マネージャー賀茂様にご来所いただき、ナスバ様の事業のご説明をいただきました。

ナスバ様は「自動車事故ゼロの社会を目指して」自動車事故の防止と交通事故被害者支援に取り組んでいる独立行政法人で、自動車事故防止のための安全運転教育、運転者を守る自動車アセスメントの他、交通事故被害者の支援の3つを事業の柱として運営されています。

ナスバ様のHPはこちらです。
当事務所でのナスバ様に関するブログはこちらです

交通事故被害者事件を取り扱う当事務所では、ナスバ様には被害者支援事情、特に交通事故被害者の療護施設への入所や介護料の受給で大変お世話になっております。
今年度は主に以下のとおり被害者支援の内容が手厚くなったとのことです。

介護料の引き上げ

今年度は介護サービスや介護用品の購入に際して支給される月額介護料が以下のとおり引き上げられました
(詳しくはこちら)。
最重度     特I種     99,810円~226,330円
常時要介護    I種     85,390円~177,950円
随時要介護    II種     42,700円~88,980円

自賠法上の後遺障害等級別表Ⅰ第一の第1級1号、第1級2号、第2級1号又は第2級2号に該当する重度の後遺障害を負い介護を要する交通事故被害者に上記の介護料が支給されますので、該当される方は、ナスバ様「交通事故被害者ホットライン」
 電話 0570-000738 または 03-6853-8002(受付時間 平日10:00~12:00、13:00~16:00)にお電話されるか、
こちらのメールフォームでナスバ様あてお問い合わせください。

重度脊髄損傷患者様の全国4委託病院での受入れ開始

ナスバ様が全国12か所に設置運営する療護施設では、最長3年の入院が認められ、この間、高度医療機器による先進的な治療や手厚い看護を受けられ、当事務所でも該当する被害者やそのご家族には、可能であればできる限り療護施設に転院していただくことをお勧めしていますが、入院できるのはこれまで重傷頭部外傷による遷延性意識障害を生じた方に限られていました。

しかし、ようやくモデル事業としてではございますが、全国4病院での重度脊髄損傷を負った交通事故被害者の受け入れが開始されました(入院には条件がありますので、詳しくはこちらをご覧ください。)。

受入れが始まった病院は、神奈川リハビリテーション病院(神奈川県)、愛仁会リハビリテーション病院(大阪府)、聖マリアヘルスケアセンター(福岡県)、久留米リハビリテーション病院(福岡県)の4院で、大変残念ながら当事務所が所在する東海圏には設置されませんでした。

ただ、交通事故により脊髄損傷を生じ重度の後遺障害が残る方も決して少なくありませんし、以前当事務所のブログ(こちら)でもお知らせしましたとおり、脊髄損傷については再生医療や脊髄刺激等最先端の医療が進んでいる分野です。
ナスバ様には、重度脊髄損傷者専門病床の本格実施と全国展開を期待するともに、療護施設の運営を通じて脊髄損傷の先進医療の発展に貢献いただき、一刻も早く、脊髄損傷が「治る」傷病になることをを心より願っております。


死亡事故専用相談窓口へのバナー

シェアする

ブログの記事一覧へ戻る