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令和7年1月23日付追記です

本件では、本社宛苦情申立書を送付した3日後、担当部署の上席の方から連絡があり、丁重な謝罪と手続が滞った理由を詳細に説明をいただきました。
共済・損保問わず、共済・保険金支払いに従事されている職員の皆様方は日々大変な気苦労をされており、体調を崩す方も少なくないと聞き及んでおります。

働き方改革や人手不足の中で、相手方共済・損保の対応の鈍さも目に付くようになってきましたが、単純な人員増加についてはコストの増大により、回りまわって保険料の値上げによる無保険車の増加や保険金の払い渋りの問題も生じかねず、必ずしも被害者の利益につながるとはいえない点で悩ましい面があります。

当事務所としても、共済・損保会社に無理強いをしているつもりはございませんが、できる限り約束は守っていただき、最低限時期を遅延するのであれば一言いただければなと思う次第です。

以下、本文です


全国労働者共済生活協同組合連合会(全労済・国民共済coop)の人身傷害保険についての不適切な対応については、令和4年5月13日付で本ブログに記載したとおりですが(こちらをご覧ください。)、今回国民共済coop愛知損調サービスにおいて、看過しがたい回答遅延行為があり、本日付で本部宛苦情申し立てをいたしましたので報告します。


事案の概要


本件は被害者請求により後遺障害等級併合第10級の認定を受け、依頼者の損害を算定したうえで、令和6年6月4日付、国民共済coop愛知損調サービス宛に請求書を送付しました。

担当者から同年8月8日付でもう少々お時間をいただきたい旨連絡がありましたが、その後何らの連絡もなかったので、同年10月15日付で連絡したところ、担当者は「遅くとも11月初めには回答する」旨回答しました。

しかし、その後も連絡がなく、同年12月17付で再度連絡したところ、担当者は「年内には回答する」と約束しました。

ところが、年が明けても一向に回答がなかったため、令和7年1月15日に電話しましたが、担当者不在とのことで折り返し連絡を待っていました。
結局、本日1月20日に至っても折り返しの連絡がなかったため、本日付でやむなく本部宛苦情申立書を送付しました。

本ブログでは、交通事故賠償実務での損保や共済のリアルな対応について一般の方々に知っていただくため、度々、相手方損保/共済からの度を越した回答や支払い遅延行為について報告しています。

一般の商慣習に照らせば、何らの説明もなく自ら約束した期限を一方的に徒過することは大問題であり、一担当者レベルの行為であっても会社全体の信用を大きく毀損することになり、場合によっては取引停止や期限までに支払いがなければ取引先の倒産といった事態にもなりかねません。
にもかかわらず、相手方損保/共済にとって、交通事故被害者は「契約者・お客さんではない」からとの意識からか、本件のような遅延行為は度々生じます。

しかし、このような遅延行為は、契約者や被保険者にも迷惑や不測の事態を生じかねませんし、損保/共済会社の信頼性を揺るがすことにもなります。
当事務所としても、決して無理強いをしているつもりはございませんし、理由があれば回答が遅くなるのもやむを得ないことは十分に承知しています。
ただ、いうまでもありませんが、交通事故被害者にとって、迅速かつ適正な保険/共済金の支払いは最も大きな利益です。
「共済者へのたすけあい」も結構ですが、国民共済coopには、「交通事故被害者へのたすけあい」の気持ちをもって、少なくとも約束したことは守っていただき業務を遂行していただきたいというほかありません。


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