60歳以上はむち打ちで後遺障害認定を受けられないのでしょうか

本日、いわゆるむち打ち損傷を負った80歳代の方から、「インターネットで、60歳代以上はむち打ちで後遺障害認定を絶対受けらないという記載を見たが本当か。」という問い合わせをいただきました。

弁護士丹羽はそのような認識を全く持っていませんでしたし、むしろ高齢者ほど経年性の脊柱の変性がみられ症状が難治化する可能性があり、むち打ち損傷での後遺障害認定を受けやすいとの印象を持っていました。
そこで、このような被害者に多大な損害を与えかねない誤った情報を是正するため、当事務所にご依頼をいただき令和5年7月までに終了した60歳代以上のむち打ち損傷の事案を以下にまとめました。
なお、情報元につきましはこちらの当事務所の終了事件一覧をご参照ください（公開しているのは令和3年9月分までですのでご注意ください）。

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60歳代以上でむち打ち損傷で14級9号の認定を受けた方の当事務所の実績　

60歳代　むち打ち損傷での依頼事件8件中14級9号の認定を受けたのは7件
（非該当の1件は、ご本人の希望で異議申立てを行いませんでした）

70歳代　同7件中同7件

80歳代　同0件中同0件

以上のとおり、当事務所では60歳代以上であっても高い確率でむち打ち損傷で後遺障害等級14級9号の認定は受けられています。
ただし、当事務所では80歳代以上の方のむち打ち損傷の事案を取り扱ったことはないので、80歳代以上の方で等級認定を受けられないかは不明です。
しかし、80歳代以上であっても70歳代と理由を異にする事情はないと思われるので、むち打ち損傷で14級9号の認定が絶対に受けられないことはないと考えています。

交通事故による人身損害は、身体への耐え難い苦痛や仕事や生活に大きな支障を及ぼす重大な事柄です。
だからこそ、インターネット上での出所不明な珠玉混合の情報に惑わされることなく、実績と経験のあるきちんとした専門家に相談することが肝要です。

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